蕁麻疹(じんましん)とは

じんましんは、強いかゆみとともに、皮膚に赤いふくらみやみみず腫れを生じます。
このふくらみは数時間で消えては、別の場所に現れることを繰り返します。
症状が1ヶ月以内に治まる急性型とそれ以上続く慢性型があります。

原因

じんましんの症状は、皮膚の肥満細胞から出るヒスタミンという物質によって、生じます。そのヒスタミンを肥満細胞から放出させる原因は、実は70％超が特発性（原因が不明）なのです。原因の明らかなじんましんは、食物や薬のアレルギー、物理的圧迫、日光、発汗、温熱、寒冷などが原因でおきる場合もあります。

検査

検査で原因がはっきりするものは、アレルギー性（全体の5％ぐらい）のじんましんのみといってもいいでしょう。まれに内臓が悪くて、じんましんが出現することもあります。

実は特発性の多くは、疲れやストレスと考えられているのですが、検査では証明できないことがほとんどです。アレルギーが原因ではありません。

治療

抗ヒスタミン剤というお薬を内服します。外用薬はほとんど効果ありません。抗ヒスタミン剤はたくさん種類がありますので、効果がある（全く症状が出ない）お薬を探します。症状がお薬で、抑えられたら、しばらく飲み続けていただきます。症状がなくなったからといって、自己判断でお薬を中止するとかなりの確率で再発したり、慢性じんましんに移行したりします。その後、ゆっくりお薬を減らしていきますが、減らし方には工夫が必要ですので、きちんと指導いたします。

日常生活

ストレス社会を反映して、じんましんの患者さんは、とても増えています。慢性じんましんの方は、睡眠不足、疲労に気をつけて、気長に治すことが必要です。 アルコール、香辛料をとりすぎると悪化することがあります。